キャンプやBBQの時など、アウトドアで使うカセットガスを燃料とするコンロはどのようなものを使っていますか?
専用のアウトドア用カセットコンロなどもありますが、使用頻度も低いのでわざわざ入手するのも勿体なくて普通のコンロを使えないかとトライした人もいると思います。
実際に屋外で普通のカセットコンロを使うと、少しの風でも熱が逃げて全く鉄板やフライパンなどの温度が上がらず使い物になりません。
しかし、普通のカセットコンロでも、少しの工夫で屋外でも使える「防風カセットコンロ」にすることができます。
材料はホームセンターや百均ショップなどで安価に入手できますので我こそはという人はチャレンジしてみてください。
※注意事項:カセットガスの周囲に熱がこもるような構造にすると爆発の恐れがありますので改造時、使用時はカセットガスの温度上昇に留意して安全対策を万全にしてください。この記事の内容はブログ管理人が別ブログで実践して十年近く安全に使用してきた実績のある「DIY改造防風カセットコンロ」の製作記事です。
DIY防風カセットコンロ
まず、完成した防風カセットコンロの外観写真からです。
改造ポイントは2箇所あります。
ひとつは外側の「防風壁となるカバー部」で、もうひとつはガスの出る「バーナー部の周囲を囲む防風カバー」です。
コンパクトに折り畳み可能な防風カバー
外側の防風壁となるカバーはコールマンなどの本格的なアウトドア用コンロにもありますのでそれを参考にします。
カバーの目的はカセットコンロに強風が当たるのを防ぐためです、これがあるだけでも随分と風に強くなります。
↓↓↓完成形はこんな感じ↓↓↓
ポイントは折り畳んでコンパクトに仕舞うことができるところ、アウトドアグッズはコンパクトに収納できることが必須条件ですからね。こんな自作アイテムでも妥協したくないのです。
まず、骨組みとなる壁面をつくります。
材料は百均やホームセンターで入手できるBBQ用の網です、使うカセットコンロのサイズに合わせて、奥用と左右用の2種類を用意します。
※画像の網にはアルミテープが貼ってありますが、これは後程貼りますので普通の網で結構です。
そして骨組みを繋ぐのはステンレスの針金です、これも百均やホームセンターで入手可能。
材質は丈夫で錆に強い「ステンレス」。ここは妥協しない方が後々長持ちします。アルミは柔らかくて加工しやすいですが強度が無く、鉄は錆に弱いので是非「ステンレス針金」を使うようにしてください。
その針金でサイドと奥の網を繋ぎます、上下2箇所くらいをあまり締め上げずにヒンジになるように繋ぎます。
拡大図
折り畳みできる壁面ができたら、このままでは自立できずに転んでしまうので下面にパネルを追加して倒れない壁にします。
ホームセンターなどでアルミの薄板を購入して用意します。
アウトドア用品は軽さも求められますので強度が必要ない下パネルは板厚1(mm)程度のアルミ板を使うとベストです。
薄いアルミ板であればOLFAのPカッターなどで傷をつけるだけで切ることができるのでDIY慣れしている人であれば加工も簡単です。(ケガをしないように断面はやすり掛けなどで仕上げ処理してくださいね)
アルミ板を適度なサイズにカットしたら先程の壁面を繋いだようにステンレス針金でヒンジ状に接続しますのでドリルで穴あけします。
位置とサイズは画像を参考にしてください。
左側
右側
ステンレス針金で接続すれば自立する防風壁の出来上がりです。
このままだと風が自由に通りまくりのシースルー状態なのでやはり百均やホームセンターで入手したアルミテープで防風加工します。
写真のように防風したい箇所に両面から挟むように貼り付けます。
防風壁の製作はここまでです、うまくできたでしょうか、折って畳めばこんなに小さくなるので邪魔な荷物になりません。
完成!!
純正品と違和感のないバーナー部防風カバー
次はバーナー部を囲む防風カバーです。
防風のないコンロのバーナー部では風がまともに当たってしまい炎が風に揺られてしまいます。
年季はいってますね。(笑)
バーナー部カバーは防風壁をすり抜けた風がバーナー部に吹き込んで炎を弱くするのを防ぐためです。
防風壁だけでも風の弱い日であれば問題なく使えますが、風の強い日は風が巻いて吹き込むのでバーナー部を囲むカバーがあった方が断然熱量に変化がなく安定して使えるようになります。
バーナー部を囲むカバーは熱に強いステンレス製のパンチングメタルを使います。これはホームセンターでしか入手できないので百均での購入は諦めてください。
板厚0.5(mm)の「ステンレス製パンチングメタル」を購入します、他の金属では高温にさらされてすぐに酸化してダメになってしまうのでステンレス製にすることをお勧めします。
これを金属カッター(はさみ)でバーナー部の高さにあわせてカットします。
半円のカバーをふたつ作ったら互い向かいになるように障害物を避けてカットして円形にしてはめ込みます。
詳細は写真を参考にしてください。
以上で防風カセットコンロの完成です。
収納時はこんなにコンパクト!!
実際にフライパンなどを載せて火をつけ、「カセットガスが高温にならないこと!」を確認してください。
通常使用時はカセットガス表面が冷えて結露すると思います。
※注意事項:カセットガスの周囲に熱がこもるような構造にすると爆発の恐れがありますので改造時、使用時はカセットガスの温度上昇に留意して安全対策を万全にしてください。この記事の内容はブログ管理人「ロッジ」の別ブログで実践して十年近く安全に使用してきた実績のある「DIY改造防風カセットコンロ」の製作記事です。
ここまでに必要だった材料をまとめます。
【防風壁カバー】
・BBQ用の網(3枚)
・アルミ板1mm厚
・ステンレス針金
・アルミテープ
【バーナーカバー】
・ステンレスパンチングメタル0.5mm厚
こんな感じで防風カセットコンロを自作(DIY)しましたが、これをつくるときに参考にしたのがIWATANIの防風カセットコンロ「カセットフーBO(ボー)」と「カセットフー風まる」です。
どちらも安心安全なイワタニ産業の人気商品です。
自作が大変だ、安全性が心配だ、という人はこちらの購入をお勧めします。