日本の腕時計ブランドといえば「SEIKO」「CITIZEN」「CASIO」を思い浮かべます。
SEIKOはブランド力が高く美しく精巧な腕時計を世の中に送り出しているというイメージがあります。
CITIZENは技術力が高く業界初の電波腕時計やエコドライブ、GPS腕時計などの最先端技術で世界をリードしているイメージがあります。
つい先日も世界最薄、僅か2.98mmのケースの光発電時計「Eco-Drive ONE」を発表しました。
そしてCASIOは後発ながら腕時計業界へと参入し、G-SHOCKというひとつのブランドを確立し、得意の電子デバイス技術を生かしてさらに進化し続けている腕時計の歴史の中では新参の腕時計ブランドです。
そのカシオを代表する腕時計が「G-SHOCK」です、今やカシオ腕時計の代名詞となっています。
樹脂製の衝撃に強いケースでファッション性が高く、他社の宝飾品志向であったり、精巧な機械という趣向の腕時計ブランドとは一線を画す趣があり、完全に独自路線を歩んでいます。
モデルラインナップも多岐にわたり、若者がファッションアイテムとして日替わりで身に着けられるようなリーズナブルなものから、ビジネスマンがスーツ姿でも使える高級感のあるモデル、そしてGPS受信など最新の機能を盛り込んだ10万円を超えるモデルまであります。
そんな中、注目したいのが、カシオのもうひとつのラインナップである、アウトドア用のダイバーズウォッチ「PRO TREK」に採用されているトリプルセンサーを搭載したモデルです。
G-SHOCKのファッション性を維持しながらアウトドア用のセンサーを搭載してダイバーズウォッチの機能を持つ。
これがあれば、休日のファッション用、仕事用、週末のアウトドアレジャー用、といくつもの腕時計を用意する必要がなくなるかもしれません。
今回は、ファッションからアウトドアまで便利に使いこなせる万能の腕時計、G-SHOCKのトリプルセンサーVer.3搭載モデルを紹介します。
CASIOの腕時計に搭載された技術
カシオの腕時計には様々な機能が搭載されています。
腕時計の後発メーカーとして、セイコー・シチズンなどのトップブランドに食い込むために技術力を磨いてきた様子が伺えます。
カシオの得意技術を生かした最先端のテクノロジーにはどのようなものがあるのか見てみましょう。
タフソーラー
高機能な腕時計として今や必須ともいえるソーラー充電は腕時計を長期に渡り使う上で面倒な電池交換という作業を不要にしてくれます。
カシオのソーラー充電は太陽光だけでなく、室内の蛍光灯などのわずかな光でも発電し、大容量の二次電池へと充電し腕時計の駆動力とします。
マルチバンド6
電波受信式腕時計は世界各地にある長波標準周波数局が送信する標準電波を受信して時刻を補正します。
カシオの電波時計は日本2局、中国、北米、ヨーロッパ2局と世界各国計6局の電波を受信して時刻補正することができます。
これならば世界を飛び回るビジネスマンでも安心して時計の時刻を信頼できますね。
トリプルセンサーVer.3
カシオの腕時計に搭載されるセンサーは「高度計測」「気圧計測」「方位計測」の3種類でトリプルセンサーと呼ばれています。
そのトリプルセンサーがダウンサイジング・省電力化・高精度化し、機能を飛躍的に高めてトリプルセンサーVer.3に進化しました。
ショックレジスト
G-SHOCKの原点となるタフネス構造とは腕時計の精密機構と電子部品を守る耐衝撃構造で、このタフネスデザインがG-SHOCK人気の秘密でもあります。
これらの他にも、より衝撃に強く、より便利に使えるいくつもの技術があの小さな腕時計の中に組み込まれています。
それでは、G-SHOCKのトリプルセンサー搭載モデル、いってみましょう。
【CASIO G-SHOCK MADMASTER GWG-1000】
[主な機能]
・タフソーラー(ソーラー充電システム)
・マルチバンド6(電波受信時刻自動補正)
・ワールドタイム:世界29都市
・方位計測機能:16方位・方位の角度(0°~359°)を計測、方位連続計測(60秒)、北方位指針機能、磁気偏角補正機能、方位補正機能
・気圧計測機能(計測範囲:260~1,100hPa)、気圧傾向グラフ(過去20時間分を表示)、気圧差インジケーター(±10hPa)、気圧傾向インフォメーションアラーム(特徴的な気圧の変化が起こった場合に矢印と報音でお知らせします)
・高度計測機能/相対高度計(計測範囲:-700~10,000m)、高度メモリー(計測年月日・時刻・高度を最大30本マニュアルメモリー、自動記録データ(最高/最低高度、オート積算(上昇/下降メモリー))、高度傾向グラフ、高度差インジケーター(±100m /±1000m)、計測間隔設定機能(5秒/2分毎)※最初の3分間のみ1秒毎
・温度計測機能(計測範囲:-10~ 60℃)
・ストップウオッチ(1/100秒、24時間計、スプリット付き)
・タイマー(セット単位:1分、最大セット:60分、1秒単位で計測)
・時刻アラーム5本・時報
・バッテリーインジケーター表示
・フルオートカレンダー
カシオG-SHOCKの最高峰「MASTER OF G」シリーズの中で、砂漠やジャングルなど陸上での過酷なサバイバルに強い機能を多数備えた「MADMASTER」は劣悪な環境でも確実に動作する高い防塵、防泥構造を持ちます。
サバイバルに欠かせない、方位、気温、高度などの情報を的確に感知するトリプルセンサーVer.3を搭載し、ジャングルや砂漠など、陸の極地での使用を想定した各種の特化機能を装備しています。
災害復旧現場やレスキュー作業などの屋外作業で機械や重機などの振動にも耐えられるよう、ケースだけでなく時計モジュール内部にも耐震動構造を持ち、極めて優れた耐衝撃性能を誇ります。
方位計測は液晶に方位角をデジタル表示し、秒針は北を指します。
高度計測は高度傾向グラフと高度をデジタル表示します。
気圧/温度計測は気圧傾向をグラフ表示し気圧か温度をデジタル表示します。
「MADMASTER」は陸上での過酷なサバイバルを生き抜くために最高の機能を持つG-SHOCK最高峰のタフな腕時計です。
CASIO 腕時計 G-SHOCK マッドマスター GWG-1000-1AJF
【CASIO G-SHOCK RANGEMAN GW-9400】
[主な機能]
・タフソーラー(ソーラー充電システム)
・マルチバンド6(電波受信時刻自動補正)
・方位計測機能:16方位・方位の角度(0 ~359°)を計測、方位連続計測(60秒)、東西南北をグラフィック表示、ベアリングメモリー(方位の角度、記録した方向を示すグラフィックを1本メモリー)、磁気偏角補正機能、方位補正機能
・気圧計測機能(計測範囲:260 ~1,100hPa)、気圧傾向グラフ表示(過去42時間分を表示)、気圧差グラフィック、気圧傾向インフォメーションアラーム(特徴的な気圧の変化が起こった場合に報音と矢印で表します)
・高度計測機能/相対高度計(計測範囲:-700~10,000m)、高度メモリー(自動記録データ:最高高度、最低高度、積算上昇高度、積算下降高度を1本)、高度差グラフィック、高度差計測(-3,000 ~3,000m)、計測間隔設定機能(5秒/2分毎)※最初の3分間のみ1秒毎
・温度計測機能(計測範囲:-10~ 60℃)
・ワールドタイム:世界48都市(31タイムゾーン、サマータイム設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示
・日の出・日の入時刻表示
・マニュアルメモリー機能:高度、気圧、温度、方位、時刻(タイムスタンプ機能)を最大40本記録
・ストップウオッチ(1/100秒、1000時間計、スプリット付き)
・タイマー(セット単位:1分、最大セット:24時間、1秒単位で計測)
・時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報
・バッテリーインジケーター表示
・フルオートカレンダー
カシオG-SHOCKの最高峰「MASTER OF G」シリーズの中で、高温多雨のジャングルや密林での使用を想定した「RANGEMAN」は、レンジャーやレスキューたちが極限の環境下で活動するためにG-SHOCKで初となるトリプルセンサーを搭載しました。
時計表示はデジアナ表示の「MADMASTER」とは違いデジタル表示のみとなっていますが機能的には同社のダイバーズウォッチ「プロトレック」にしか搭載されていなかった「ベアリングメモリー」機能が搭載され、陸上でのサバイバルを強力にサポートします。
ベアリングメモリー機能とは、目標(目的地)の方向を記録して、それを頼りに進むことができる言わばナビゲーション機能で、方向感覚を保つのが難しい山林やジャングルでは大活躍の機能です。
方位計測は液晶左上のグラフィック表示部に方角、液晶右上の曜日表示部に目標値など、中央下の時刻表示部に方位角度を表示します。
高度計測は液晶左上のグラフィック表示部もしくは液晶右上の曜日表示部に高度差や高度傾向グラフ、中央下の時刻表示部には高度を表示します。
気圧/温度計測は液晶左上のグラフィック表示部もしくは液晶右上の曜日表示部に気圧差や気圧傾向のグラフィック、数値表示部に気圧や温度の値を表示します。
気圧傾向インフォメーションを設定しておけば、気圧の急降下・急上昇、高気圧・低気圧の通過など、天候の急変を知ることができますので夏場のアウトドアでゲリラ豪雨などの対策に活用できます。
「RANGEMAN」だけに搭載されている機能は ベアリングメモリー/日の出・日の入り時刻表示/アラームのスヌーズ/長時間ストップウォッチ があります。
【CASIO G-SHOCK GULFMASTER GWN-1000】
[主な機能]
・タフソーラー(ソーラー充電システム)
・マルチバンド6(電波受信時刻自動補正)
・方方位計測機能:方位連続計測(60秒)、北方位指針機能、方位補正機能
・気圧計測機能(計測範囲:260~1,100hPa)、気圧傾向グラフ表示(過去20時間分を表示)、気圧差インジケーター(±10hPa)、気圧傾向インフォメーションアラーム(特徴的な気圧の変化が起こった場合に矢印と報音でお知らせします)
・高度計測機能/相対高度計(計測範囲:-700~10,000m)、高度傾向グラフ、高度差インジケーター(±100m /±1000m)、計測間隔設定機能(5秒/2分毎)※最初の3分間のみ1秒毎
・温度計測機能(計測範囲:-10~ 60℃)
・ワールドタイム:世界29都市(29タイムゾーン、サマータイム設定機能付き)
・ムーンデータ(月齢のみ)
・タイドグラフ
・ストップウオッチ(1/100秒、24時間計、スプリット付き)
・タイマー(セット単位:1分、最大セット:60分、1秒単位で計測)
・時刻アラーム5本・時報
・バッテリーインジケーター表示
・フルオートカレンダー
カシオG-SHOCKの最高峰「MASTER OF G」シリーズの中で、陸上ではなく海上でのでの使用を想定した「GULFMASTER」は、天候悪化の予測、進行方向の決定、環境変化の把握など、海での活動を助けます。
方位計測は液晶に方位角をデジタル表示し、秒針は北を指します。高度計測は液晶に高度と高度傾向グラフを表示します。
気圧/温度計測は液晶に数値と傾向グラフを表示します、気圧差インジケータは最新の気圧変化を秒針で示します。
気圧傾向インフォメーションを設定しておくと、注意すべき気圧変化を検知したときに文字盤左上の小針が検知内容を指し、液晶への矢印表示とアラーム音でお知らせします。
そして「GULFMASTER」だけにある機能、「タイドグラフ」は設定したエリアの潮汐情報が分かる機能、「月齢表示機能」は液晶に月齢を表示しま、日時を指定して月齢と潮の干満を調べることもできます。
「GULFMASTER」の最新モデルには方位・気圧・温度・高度に加え、水中での深度を把握するための水深センサーを搭載した機種も追加されています。
CASIO 腕時計 G-SHOCK ガルフマスター GWN-1000B-1BJF
トリプルセンサーVer.3を搭載したG-SHOCK「MADMASTER」「RANGEMAN」「GULFMASTER」、どれも個性的で手に入れたくなります。
「RANGEMAN」にしかない機能はベアリングメモリー/日の出・日の入り時刻表示/アラームのスヌーズ/長時間ストップウォッチ、サバイバル好きには欲しい機能。
「GULFMASTER」にしかない機能であるタイドグラフと月齢表示、サーファーや釣り好きには欲しい機能。
そして究極のタフさを備えたサバイバルのプロ仕様「MADMASTER」、もうこうなったら機能とデザインのトレードオフで決めるしかない・・・、いやまてよ、みっつともいっちゃう?