日常生活の中で使われる「乾電池」、便利ですよね。あんなに小さな入れ物に電気エネルギーがたくさん詰まっている。
ラジオや懐中電灯の電源としては勿論のこと、今では様々なモバイルできる電子機器などに使われています。
防災用品との相性も良く、防災用にバッグの中に常備しているというご家庭も多いと思います。
主に使われるサイズは単1形から単4形までの4種類くらい、ホームセンターや家電量販店、ディスカウントショップやネット通販などで入手できます。
現在、主に流通している乾電池はアルカリ乾電池です、その他に少なくはなりましたが現役のマンガン乾電池もあります。
しかしアルカリ乾電池も結構ですが、日常生活だけではなく仕事で常に使うなど、使用頻度の高い人は充電式の乾電池を使うことをお勧めします。
繰り返し使える充電池は乾電池のゴミを減らせるだけでなく、使用頻度によっては経済的でお得です。
定期的に乾電池を購入しているような場合は、充電式のニッケル水素電池の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
電池電圧が、アルカリ乾電池1.5(V)に対して、ニッケル水素乾電池1.2(V)と少し低いのですが、最近の電子機器には充電式のニッケル水素が使用可能なものも増えています。
製品のパッケージや取扱説明書に「エネループ対応」などの表記があるものであれば低い電圧でも問題なく使えます。
新たに充電器を購入したとしても、充電式電池に切り替えた方がきっとお得になりますよ。
【パナソニック エネループ】
充電して繰り返し使える充電式ニッケル水素電池の代名詞のようなこの「エネループ」、電池を使用したモバイル商品にも充電式の電池が使えるというアピールに「エネループ対応」と記載していることがあります。
エネループは元々三洋電機が開発した充電式乾電池でしたが、パナソニックグループの再編により、そのままパナソニックブランドの商品へと移行しました。
これによりパナソニックには従来よりあった乾電池ブランド「エボルタ」とのふたつのブランドで商品展開することになりました。
現在単3形と単4形のふたつのパッケージで商品展開しており、容量と繰り返し使用可能回数の違う「スタンダード」「ハイエンド」「お手軽」の3つのモデルをラインナップしています。
容量も繰り返し使用回数も平均的でバランスのとれた「スタンダード」、容量を大きくし、繰り返し使用回数を少なくし、ハイパワーで寿命の短い「ハイエンド」、容量を制限し寿命を5000回と長くした「お手軽」の3パターンです。
【パナソニック 充電式エボルタ】
こちらはパナソニックに従来からある乾電池のブランドの「エボルタ」、エボルタチャレンジのコマーシャルでもお馴染みでご存知の方も多いのではないでしょうか。
小さなロボット「エボルタ君」が、その電池性能を証明するために様々なチャレンジをするCMです、これまでにいくつのもギネス記録を樹立しています。
「エボルタ」にはアルカリ乾電池もありますが、充電式エボルタではエネループと同様に「スタンダード」「ハイエンド」「お手軽」の3つのモデルをラインナップしています。
同じパナソニックでどちらの充電池を選べばよいか迷うところですが、性能的にはどちらも素晴らしい充電式乾電池なので、ブランドの好みで選べば良いのではないでしょうか。
同じパナソニックに「エネループ」と「エボルタ」のふたつのブランドがあります。
どっちを選べばいいの?といった素朴な疑問をよく見かけますが、どちらも高性能には違いないので、デザインの好みで選べばいいのではないでしょうか。
筆者は「エボルタ」の方がシャープでカッコイイ気がしています、でも「エネループ」も伝統とブランドバリューを感じますし・・・。
で、結局どっちなの?はい、ブランドとデザインの好みで選んでください。
【東芝 充電式IMPULSE】
パナソニックだけでなく東芝からも充電式のニッケル水素電池が発売されています。
「IMPULSE」もパナソニックのエネループやエボルタシリーズ同様に容量と寿命で「高容量タイプ」「スタンダードタイプ」「ライトタイプ」3つのシリーズを展開しています。
そして「IMPLUSE」シリーズには他社のニッケル水素充電池ではあまり見ることのない単1形と単2形の充電池もラインナップしており、このサイズを探していた人にとっては嬉しいシリーズとなっています。
エネループやエボルタではスペーサーを使って単1形や単2形として代替するので容量が不足しているという問題があります。
パナソニックにはこのふたつの代表シリーズ以外で単1形と単2形のニッケル水素電池を用意していますが「IMPLUSE」よりも容量が小さいのであまり実用的ではありません。
単1形や単2形の充電式ニッケル水素電池は選択肢が少なく、あったとしてもノーブランドや中華電池では安心して使うことができませんので、必然的に東芝のIMPULSEシリーズを選択することになるかと思います。
【SONY 充電式CycleEnergy】
SONYからも「CycleEnergy」というブランド名で充電式ニッケル水素電池が発売されています。
種類は少なく単3形のシルバーと単4形のゴールドの2種類のみで容量も他社の充電池と比較すると控えめな数字となっています。
SONY製品がお好きな人は選択肢に入ると思いますのでどうぞ。
【富士通 充電式ニッケル水素電池】
富士通の電池は子会社のFDKが製造しています。
FDKといえば三洋電機の電池を製造していた部門もありました、三洋電機といえばパナソニックに事業統合されたエネループ生みの親ですからその電池の品質は間違いないものと思われます。
ラインナップは単3形のスタンダードと高容量、単4形のスタンダードの3種類、容量的には他のブランドと比較すると控えめな数字となっています。
富士通製品がお好きな人は選択肢に入ると思いますのでどうぞ。
【DANBOARD 充電式ニッケル水素電池】
そのFDKが製造するのが人気漫画「よつばと!」に登場するロボットのダンボーとのコラボレーション商品であるDANBOARDの電池です。
モバイルバッテリーなど個性的な電池商品をラインナップしており、なんといっても特徴的なのが「ダンボー」の顔がデザインされた可愛らしいパッケージで人気のシリーズとなっています。
スペック的には特筆すべきところは無いですが、安心安全な日本製ですし、このデザインがお好きな人は是非どうぞ。
【Amazonベーシック 充電式ニッケル水素電池】
Amazonベーシックは、Amazonが高品質の商品を低価格でお届けすることを目的としたプライベートブランドで、Amazonのサイトで定番といわれる商品を低価格で販売しています。
そんな定番商品の中に充電式ニッケル水素電池もあり、単3形と単4形の電池でノーマルと高容量の2種類で商品展開しています。
国内電池メーカーのOEM商品らしく、生産国は日本と明記されていますので品質的には信頼してよいでしょう。
「エボルタ」や「エネループ」などのブランド名を気にすることが無ければ、このAmazonベーシックの充電式ニッケル電池は賢い選択ではないかと思います。
【EBL 充電式ニッケル水素電池】
EBLは中国のブランドでいわゆる中華充電池と呼ばれる低価格が売りの充電池です。
1998年設立という事ですが同ブランド名で充電池を販売し始めたのは最近になってからなので電池の製造工場としての設立がその年だったのかもしれません。
中華製品らしく派手なスペックが表記してあるので、購入の際はサクラではない信じられるレビューを取捨選択して十分に考慮して判断されることをお勧めします。
【ROWA 充電式ニッケル水素電池】
ROWAはノートパソコンやビデオカメラ・電動工具などの互換バッテリーなどを製造販売する会社ですが、住所を拝見すると大阪の一般住宅ですね。
高価なメーカー製のバッテリーの互換品をリーズナブルな価格で提供していますので予備バッテリーとして購入する人もいるのではないでしょうか。
充電式ニッケル水素電池については上記EBLに次ぐスペック表記で、エネループハイエンドの1/3以下という驚異の販売価格となっていますので優良品に当たればラッキー程度の感覚で選択するのもアリなのかもしれません。
充電式のニッケル水素電池を見てきましたが、やはり価格が多少高くても信頼のおける日本のブランドを選択したほうが良さそうですね。