キャンプ場で必需アイテムのひとつである「ランタン」、皆さんはどのようなランタンを使っていますか?
最近ではメインランタンとしても使える明るさ1000ルーメンを超えるLEDランタンが、各ブランドから登場してきていますが、それでもまだ燃料系ランタンには遠く及ばない明るさです。
コールマンやジェントスから1000ルーメンを超えるLEDランタンが発売されていますが、1000ルーメンという明るさは電球に置き換えると、おおよそ70ワット電球に相当するそうです。※(社)日本電球工業会サイトの資料より
燃料系のランタンの明るさは200ワットを超えるものもあるので、LEDランタンはまだまだ燃料系ランタンの3分の1程度までの明るさしかないという事になります。
確かに、キャンプサイトでランタンスタンドに高々と吊るして周囲を煌々と照らしている、200ワット級以上の燃料系ランタンと比較すると、LEDランタンでは物足りない感じがします。
やはり、あの絶対的な明るさは魅力的、安全なLEDランタンはテーブルランタンとして使うとして、それ以外に燃料系のランタンもひとつは持っていたいものです。
燃料系のランタンを選ぶときの重要な要素としては、使用する燃料がポイントとなると思います。
用意する燃料の種類は増やさずに、他のアイテムで使用する燃料もできれば統一したいもの。
アウトドアで使用する燃料には、主に「ガス」と「ガソリン」がありますが、今回は燃料系の中でも、初心者にも簡単に取り扱える「ガス」を燃料にするガスランタンを見てみましょう。
【コールマン 2500 ノーススターLPガスランタン】
[商品スペック]
サイズ:約直径145×高さ260mm
重量:約1.3kg
明るさ:約320CP/200W相当(レギュラーガス使用時/約1543lm)
燃焼時間:約4~8時間(470g缶使用時)
使用燃料:LPガス(OD缶、T型ボンベ)
マントル:95型
グローブ:R000B043J
付属品:ソフトケース
点火方式:点火装置
ランタンといえば真っ先に思い浮かべるであろうブランドのひとつ「コールマン」、ブランドロゴにもランタンが模られており、アウトドアの本場アメリカでも老舗ブランドとして人気があります。
ノーススターLPガスランタンはOD缶の上に取り付けて使うガスランタンで、初心者でも簡単に取り扱えるように工夫がされています。
耐熱ホーロー加工が施してあるベンチレーターは上部のナットを廻すだけで取り外し可能、一体式の耐熱ガラス製グローブとグローブガードとともに外せばマントルにアクセスできます。
ノーススター用の95型マントルはワイヤークリップが付いており、上部のマントルサポートの溝と下のバーナー部に巻き付けて、均一に灰状になるまでカラ焼きすれば準備完了。
イグナイター(自動点火装置)が付いているので、ガスコンロのようにガス栓を開いてボタンを押すだけで簡単に点火できます。
最大で200W相当の大光量、夜間の調理になってしまってもこれがあれば手元まで明るく照らすことができますので余裕ですね。
【コールマン ランタン フロンティア PZランタン】
[商品スペック]
サイズ:約幅100×奥行75×高さ130mm
質量:約200g
明るさ:約108CP/80W(レギュラーガス使用時)
燃焼時間:約6~12時間(230g缶使用時)
使用燃料:LPガス(OD缶、T型ボンベ)
マントル:ルモ型
グローブ:#3113用グローブ
付属品:プラスチックケース
点火方式:点火装置
明るさ最大80Wと、少し控えめなテーブル用のガスランタン。食卓にも自然な揺らぎの暖かい光で雰囲気重視、テープルランタンにもLEDランタンはノーという人におススメです。
フロスト(半透明)加工が施され、すりガラス状となったグローブから発せられた光は、柔らかくて直視しても目に刺さりませんのでテーブルに置いて間近で使うことができます。
付属品のプラスチックケースに小さく収まるコンパクトなボディは、アウトドア用品としての必要条件を満たしており、ツーリングキャンプやソロキャンプのランタンとしても重宝しそう。
コールマン ランタン フロンティア PZランタン 203536 【日本正規品】
【コールマン ランタン ルミエールランタン 205588】
[商品スペック]
サイズ:約直径73×60×183(H)mm
重量:約210g
燃焼時間:約28~38時間(230g缶使用時)
使用燃料:LPガス(OD缶、T型ボンベ)
グローブ:205602
付属品:プラスチックケース
完全に雰囲気重視のガスランタン、マントルもなく明るさもあまりない実用性の無い灯り、といったスペックですがなぜか人気のあるガスランタンです。
キャンドルのような優しい炎で雰囲気を楽しむことができる直火ランタン、明るさを求めずに揺れる炎をゆったりと眺めたいものです。
点火装置はついていないので、ガスコックを開いたらチャッカマンなどで点火します。炎の強さは2段階に調整可能となっています。
付属品のプラスチックケースに、小さく収納可能。
こういった無駄こそが最高の贅沢であると思える、これは完全に実用性の無い趣味のアイテムですね。
コールマン ランタン ルミエールランタン 205588 【日本正規品】
【ソト フォールディングランタン ST-213】
[商品スペック]
サイズ:直径136×高さ375mm(使用時)、直径136×高さ225mm(収納時)
重量:1.25kg(本体のみ)
明るさ:450ルクス(200W相当)ST-760使用時、350ルクス(180W相当)ST-700使用時
使用燃料:SOTO製品専用容器(CB缶)
使用時間:約4.0時間(ST-760使用)、約4.5時間(ST-700使用時)
点火方式:圧電点火方式
付属品:マントル1枚
ソト(SOTO)は新富士バーナーのアウトドアブランドで、燃料にガスを使ったアイテムなどを中心にアウトドア用品を展開しています。
燃料にOD缶ではなくCB缶(カセットコンロなどに使われる規格のカセットガス)を採用している点も、初心者にも取り扱いやすく、またコスト的にも有利となります。
収納時は、発光部が本体に収納でき、高さ225mmと、コンパクトにできるところもGOODです。
耐熱ガラスのホヤはハーフスクリーンになっているので、部調整はできないですがガス弁の開き具合で明るさを絞ればテーブルランタンとしても使えますね。
【ソト レギュレーターランタン ST-260】
[商品スペック]
サイズ:幅100×奥行130×高さ150mm
収納時サイズ:幅65×奥行105×高さ150mm
重量:247g
明るさ:150ルクス(80W相当)ST-760使用時、150ルクス(80W相当)ST-700使用時
使用燃料:SOTO製品専用容器(CB缶)
使用時間:約4.5時間(ST-760使用)、約4.5時間(ST-700使用時)
点火方式:圧電点火方式
付属品:収納ケース、マントル1枚
カセットガス(CB缶)を寝かせてその先端に取り付けて使う超コンパクトなガスランタン。
発光部のホヤはガラス製ではなく、ステンレス製のメッシュでできており、万が一落下させても割れる心配がありません。
CB缶から外せばコンパクトに収納できる、ソロキャンプやツーリングキャンプなどに持っていきたいランタンです。
ランタンスタンドには吊るせない構造なので、勿論テーブルに置いて使うのですが、ランタン上部はかなり高温になるので要注意です。
この熱を利用して湯沸かしをするツワモノもいますが、安定性に不安があるのでご注意を。
【スノーピーク ギガパワー2WAYランタン GL150A】
[商品スペック]
サイズ:110×105×145mm
重量:310g
明るさ:90W相当
使用燃料:OD缶(ガスカートリッジ)、CB缶(カセットボンベ)
使用時間:110プロイソ/約2時間20分、250プロイソ/約4時間20分、500プロイソ/約9時間25分、CBイソ(CB缶)/約8時間40分
点火方式:オートイグナイター(着火装置)
付属品:収納ケース、CB缶接続用アダプタ
アウトドアの人気ブランドであるスノーピークから発売されている、OD缶(アウトドア用ガスカートリッジ)とCB缶(カセットボンベ)の両方に対応した便利な小型ランタンです。
専用のCB缶接続用アダプタが付属しており、アダプタを取り付ければCB缶のガスを使うことができるようになります。
点火はバルブを開いたらイングナイターをワンプッシュで
明るさの調節機能も付いた
テーブルランタンとしても
ランタンスタンドに吊るしてエリア用のライトとしても
シーンに応じて柔軟に使えるスノーピークの人気小型ランタンです。
スノーピーク(snow peak) ギガパワー2WAYランタン GL150A
【スノーピーク ギガパワーランタン天オート GL100A】
[商品スペック]
サイズ:φ57×95mm
重量:135g
明るさ:80W相当
使用燃料:OD缶(ガスカートリッジ)
点火方式:オートイグナイター(着火装置)
付属品:収納ケース
スノーピークの超軽量で超小型なガスランタン、1998年登場のロングセラー商品です。
特徴的なのはランタンと思えないような小さなサイズと驚きの軽さ。重量は僅か135gしかなく、大きさは手のひらに収まってしまいそうですね。
専用のケースに仕舞って携行できるので、登山や自転車ツーリングなど、荷物を極限まで小さく軽くしたい場合などに重宝します。
しかもこのサイズで明るさは80W相当、しっかりと仕事をする小さなガスランタンです。
スノーピーク(snow peak) ギガパワーランタン天オート GL100A
【キャプテンスタッグ ガスランタンテラパワー Lサイズ UF-2】
[商品スペック]
サイズ:(約)外径200×高さ230mm(使用時ガスランタンのみ)
収納サイズ:(約)幅215×奥行き175×高さ280mm(ケース収納時)
重量:約1.1kg(本体のみ)
明るさ:約1400ルクス(白熱電球280W相当)(点火から3分後の最高照度)、1150ルクス(白熱電球230W相当)(点火から30分後の平均照度)
燃焼時間:約2時間40分-3時間(CS-250使用時)
点火方式:圧電点火方式
使用燃料:OD缶(ガスカートリッジ)
サイト全体を照らすメインランタンとして最適なキャプテンスタッグの明るさ最大280W相当のテラパワーランタン。
連続点灯させていると明るさは徐々に落ちていきますが、それでも230W相当の強烈な明るさでサイトを照らします。
内容量230gのCS-250ガスカートリッジ使用で3時間弱の燃焼時間、内容量470gのCS-500ならばその倍となりますが、明るさと引き換えになる問題は燃費でしょうか。
CS-500の実売価格は700円程度、230Wの明るさと引き換えにMAXパワーで点灯させれば一晩で終わるであろうこのランニングコストをどう見るかですね。
キャプテンスタッグ ガス ランタンテラパワー 小型収納ケース付 Lサイズ UF-2
【ユニフレーム フォールディングガスランタン UL-X クリア 620106】
[商品スペック]
サイズ:使用時135×120×355mm、 収納時135×120×210mm
重量:約1.4kg
明るさ:240W(プレミアムガス)、210W(レギュラーガス)
燃焼時間:約4時間(プレミアムガス)、約5時間(レギュラーガス)※燃焼時間は火力調整により変わります。
点火方式:圧電点火方式
使用燃料:CB缶
上で紹介しているSOTOのフォールディングランタン「ST-213」とよく似た構造のユニフレーム製フォールディングガスランタン。同じように発光部が本体に収納されます。
専用のプレミアムガスを使えば最大で240W相当の明るさを発揮、点灯時間は短く約4時間となりますが、流通の良いCB缶が使えることでランニングコストは抑えられます。
燃費、明るさ、ランニングコストのバランスが取れた、これ1台でサイト全体を照らすことのできるハイパワーなガスランタンではないでしょうか。
【イワタニプリムス ランタン IP-2245A-S】
[商品スペック]
サイズ:83×83×127mm
重量:200g
明るさ:約370ルクス(100W相当?)
使用マントル:IP-8052N(マントルA)
ガス消費量:30g/h
燃焼時間:約8時間(IP-250タイプガス使用時)
点火方式:圧電点火装置
使用燃料:OD缶
付属品:プラスチックハードケース
プリムスのベストセラーな定番ランタン「2245」、マイナーチェンジは繰り返していますが、発売当初から基本構造が変わっていないというロングセラー商品です。
ワイヤーサスペンダー付きなので吊り下げて使うこともできますが、サイズが小さいことと、ホヤがスリガラスになって光が柔らかいのでテーブルランタンとして使えます。
IP-250タイプの小さなOD缶でも8時間持つ燃費の良さも嬉しいですね。
【イワタニ カセットガス ジュニアランタン CB-JRL-2】
[商品スペック]
サイズ:使用時/幅103×奥行117×高さ150mm、収納時/幅80×奥行76×高さ150mm
重量:約280g
付属品:マントル×2枚、収納ケース
最大照度:240ルクス(80W相当)
ガス消費量:約40g/h ※1
連続燃焼時間:約3時間(イワタニカセットガスジュニア使用時)※2
点火方式:2アクション圧電点火方式
容器着脱方式:押込半回転方式
イワタニといえばカセットコンロというほどにカセットガス商品が充実していますが、レジャー用品ということでジュニアバーナーやジュニアランタンなども販売しています。
このジュニアランタンもカセットガス(CB缶)の使えるコンパクトで優れたランタンだったのですが、現在では生産終了して入手することはとても困難になってしまいました。
カセットガスジュニアランタン「CB-JRL-2」の生産期間は2007年~2014年、CB缶が使えるイワタニのテーブルランタンの生産終了はとても残念です。
因みに、ジニアバーナーは後継機も発売されているので今後も入手可能です。
イワタニはプリムスの商品を取り扱っているので、今後ランタンはそちらでの商品展開になるのでしょうか。
ランニングコストが抑えられるCD缶が使えるランタンの復活を待ち望みます。
ガスランタンはマントルのカラ焼きさえできれば、初心者にも簡単に取り扱うことができるアウトドアグッズです。
「キャンプは道具を楽しむ趣味である」ということを考えると、多少お値段が高くても、お気に入りのガスランタンを手に入れて、週末キャンプで揺らぐ炎を眺めながら、ゆったりとした気分でグラスを片手に時間を過ごすのも悪くないですね。
但し、ガスランタンは火を扱うので火傷の危険性もあります。小さなお子さんがいるファミリーキャンプでテーブルランタンとして使用するときは要注意です。
そんな時は、テープルランタンは安全性の高い「LEDランタン」にして、ガスランタンは「ランタンスタンド」に吊るしてサイト全体を照らすようにすると安全ですよ。
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