LEDランタンのブランドとして大人気の「ジェントス」このブログでも何度も登場した機種もありますが、今シーズン(2017年)もいくつかの新機種が登場しています。
圧倒的な明るさでメインランタンとしても使える機種もあれば、コンパクトで軽く携帯性がよく、ツーリングやソロキャンプなどに重宝される機種もあり。
或いは、充電式のバッテリー内蔵で、他のモバイル機器などへの給電機能を備えた機種や、明るさは控えめでも点灯時間が長く、防災用としても人気の高い機種もあります。
実に多様な機種をラインナップするジェントスの「LEDランタン」を比較してみていきたいと思います。
まずは2017年登場の新機種を3つ、明るさは控えめですが、手回し充電式と水に浮く防水式など防災を意識した商品がリリースされています。
【ジェントス EX-964DL】
[商品スペック]
明るさ:400ルーメン(Highモード)
使用光源:高輝度チップタイプ暖色LED×12個
実用点灯時間:5時間(Highモード)/11時間(Midモード)/40時間(Ecoモード)/27時間(キャンドルモード)
サイズ:φ87.3×217.0mm
本体重量:515g(電池含む)
使用電池:リチウムポリマー充電池 3.7V 3,000mAh内蔵
保護等級:耐塵・防滴仕様(IP64準拠)
落下耐久:1m落下耐久
ジェントスから2017年の新商品として登場した「EX-964DL」、保護等級がIP64(防滴仕様)とあまり堅牢ではないですが、乾電池ではなくリチウムポリマー充電池を採用して、手回し充電機能が付いた防災向けの商品です。
特徴としては
・乾電池不要(リチウムポリマー充電池内蔵)
・USBから充電可能
・USB機器へ給電可能
・手回し充電可能
といったところ。
電源が乾電池ではなく専用のリチウムポリマ-充電池を内蔵しているにも関わらず、「パワーバンクランタン」シリーズではなく、「エクスプローラー」シリーズの充電式モデルとしてラインナップしています。
ジェントス「エクスプローラー」シリーズにはなかった「手回し充電機能」を持っており、手回しで充電された電池からUSB機器への充電をすることができる「パワーバンク機能」もありますので、災害時などの緊急事態にもかなり役立ちます。
内蔵のリチウムポリマーバッテリーへの充電は、本体右側にある充電用MicroUSBポートから、USB機器への給電は本体左側の給電用USBポートから行うことができます。
内蔵のリチウムポリマー充電池は電圧が3.7V、容量は3,000mAh、充電時間は約4時間、付属の充電用USBケーブルで約500回の繰り返し充電ができます。
明るさ最大の400ルーメンでの実用点灯時間は約5時間と、夜の長い春秋シーズンでは1泊のキャンプでもやや心許ないスペックですが、電池が切れたら手回し充電して乗り切りましょう。
点灯色は暖色のみで明るさ調整は3段階、無段階調整の「スムースディマーコントロール」は残念ながら搭載していません。
本体中央の電源ボタンは「バッテリーインジケーター」となっており、電池容量低下による充電必要時に赤色点灯でお知らせします。
防水はIP64準拠の防滴仕様となっており、防水4(飛沫に対する保護)なので雨水がかかる程度の環境であれば問題なく使えますが、他の堅牢なシリーズと違い水没は厳禁となります。
本体上部にはハンガーフックが付いており、吊るして使うことができます。
【ジェントス EX-136S】
[商品スペック]
明るさ:High/370ルーメン、Mid/160ルーメン、Eco/20ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ暖色LED×10灯
実用点灯時間:High/9時間、Mid/18時間、Eco/142時間、キャンドルモード/60時間
サイズ:直径78×高さ141.5mm
本体重量:約355g(電池含む)
使用電池:単3形アルカリ電池×6本
機能:キャンドルモード、2m落下耐久、耐塵・1m防水(IP67準拠)
外観がエクスプローラーシリーズ「SOL-144S」にそっくりな、2017年の新商品「EX-136S」、シャドーレストップカバーで明るさが370ルーメンとパワーアップ。
「SOL-144S」と同じように、水没しても性能に影響が出ないIP67準拠の防塵防水性能を持っています。(IP67は防侵型で既定の圧力と時間ならば水中でも耐えられる)
そして水に浮くフローティング機能を持っており、過酷な環境下でも使える、防災用としても使えるLEDランタンです。
キャリングハンドルが付いて、置くだけでなく、そのまま吊るして使うことができるようになりました。
本体底にも、カラビナがビルトインされており、引き出して逆さまに吊るすこともできます。
使用電池は単3形乾電池が6本で、本体が小さく軽いのでアウトドア用品や防災バッグに入れておくにはピッタリ。
発光色は暖色系の柔らかくて優しい光、370ルーメンの明るさで約9時間の点灯時間なので1泊ならば電池は余裕で持ちますね。
電源スイッチは電池残量をお知らせするインジケータとなっており、交換時期になると赤点灯に変わります。
防水性能が高くて堅牢で水に浮く、防災に、ソロキャンプに、テーブルのサブランタンに活躍しそうなジェントスの新商品「EX136S」です。
【ジェントス EX-234D】
[商品スペック]
明るさ:白色最大点灯時300ルーメン、昼白色最大180ルーメン、暖色最大140ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×6灯、高輝度チップタイプ暖色LED×6灯
実用点灯時間:【白色】8時間(強)/58時間(弱)、【昼白色】16時間(強)/100時間(弱)、【暖色】16時間(強)/105時間(弱)、75時間
サイズ:W64.4xH144.3xD66.0mm
本体重量:330g(電池含む)
使用電池:単3形アルカリ電池×4本
保護等級:耐塵・2m防水仕様(IP68準拠)
落下耐久:4m落下耐久
外観的には「パワーバンクランタン」の「EX-000R」をそのまま小さくしたような「EX-234D」ですが、電源は乾電池でパワーバンク機能(充電機能)は付いていません。
※写真はEX-000R
発光色が「白色」「昼白色」「暖色」から選べるようになっており、また、明るさも無段階で設定できるスムースディマーコントロールを搭載しています。
本体上部のキャリングハンドルと底のビルトインフックで吊るして使えるようになっていますが、白熱電球スタイルにする機能は付いていません。
電源スイッチはバッテリー残量のインジケーターとなっており、通常は緑色に転倒しますが、電池残量が40%を下回ると赤点灯、さらに10%を下回ると赤点滅で電池交換を促します。
堅牢な本体は、4メートルからの落下耐久となっており、
IP68準拠の防塵(粉塵が内部に侵入しない)・防水性能(水没しても影響がない)があるので、アウトドアや防災用としても安心して使えそうです。
明るさは最大300ルーメンでそれほどパワフルではないですが、堅牢で防水性があり、本体が軽量で電池も単3が4本と少ないので、防災用にソロキャンプに、発光色が選べるテーブルランタンとしても大活躍してくれそうな新発売のLEDランタンです。
そして、テーブルランタンやテント内の灯りとして人気の高いロングセラーな「LEDランタン」の定番商品たちを4機種。
【ジェントス EX-777XP】
[商品スペック]
明るさ:280ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ暖色LED×3灯
実用点灯時間:72時間(Highモード)/144時間(Ecoモード)/240時間(点滅モード)
サイズ:φ84×185mm
本体重量:817g(電池含む)
使用電池:単1形アルカリ電池×3本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
ジェントスのLEDランタンの中で、間違いなく人気ナンバーワンのベストセラーランタンはこの「EX-777XP」です。
シンプルなデザインと機能に加えて、暖か味のある暖色系の光、単1乾電池3本で72時間も連続点灯できるスタミナでコストパフォーマンスに優れたロングセラー商品となっています。
エクスプローラーシリーズの多くに搭載されている機能、発光部カバーを外して、そこにあるビルトインフックで吊るせば、真下に影のできない白熱電球スタイルで使うことができます。
これならば、テーブルランタンとしても、テント内のルームライトとしてもキャンプで大活躍できますので、いつまでも人気が続くのも分かるような気がします。
【ジェントス SOL-013C】
[商品スペック]
明るさ:白色最大点灯時530ルーメン、昼白色最大340ルーメン、暖色最大250ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×6灯、高輝度チップタイプ暖色LED×6灯
実用点灯時間:連続点灯時間約20~330時間(白色モード)
連続点灯時間約38~360時間(昼白色モード)
連続点灯時間約40~350時間(暖色モード)
サイズ:約φ98×188mm
本体重量:830g(電池含む)
使用電池:単1形アルカリ電池×3本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
ジェントスのベストセラーLEDランタン「EX-777XP」を少しだけ大きくしたサイズで、重量もほぼ同じで使用電池も単1電池3本で同じです。
「EX-777XP」では発光色が選択できませんが「SOL-013C」では発光色を白色/昼白色/暖色と3色から選択可能、明るさも無段階調節できる「スムースディマー」機能がついている高機能な機種の一つです。
明るさが「EX-777XP」の280ルーメンを2倍近く上回る530ルーメンということでジェントスのLEDランタンシリーズの中では「SOL-016B」の600ルーメン(暖色)に次ぐ4番目の明るさ。
最大モードでの点灯時間は20時間と短くなりますが、2~3泊程度のキャンプならばこの時間持ってくれれば十分でしょう。
明るさが抑えられますので、勿論テント内のルームランプとしても使えます。
エクスプローラーシリーズの特徴である、発光部カバーを外して白熱電球スタイルで使うこともできます。
【ジェントス SOL-036C】
[商品スペック]
明るさ:白色最大点灯時380ルーメン、昼白色最大230ルーメン、暖色最大160ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×4灯、高輝度チップタイプ暖色LED×4灯
実用点灯時間:連続点灯時間約14~110時間(白色モード)
連続点灯時間約24~140時間(昼白色モード)
連続点灯時間約28~150時間(暖色モード)
サイズ:約φ73×158mm
本体重量:400g(電池含む)
使用電池:単3形アルカリ電池×6本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
ジェントスのベストセラーLEDランタン「EX-777XP」をひとまわり小型化したサイズで、使用電池も単1電池3本から単3電池6本とし、電池を含めても重量約半分と軽量化しています。
機能的に発光色を白色/昼白色/暖色と選択できたり、「スムースディマー」という明るさを無段階調節できる機能がついていたり、エクスプローラーシリーズの中でも高機能な機種のひとつです。
明るさは380ルーメンとパワフルでテーブルランタンとしても十分使えます、このサイズ・重量で380ルーメンもの明るさが確保できればソロキャンプやバイクツーリングにも最適です。
発光部カバーも取り外しできますのでテント内のルームランプとしても使えますね。
使用電池は流通量が多く使い勝手の良い単3形アルカリ乾電池なので防災用に確保しておくにも良さそうです。
【ジェントス EX-1977IS】
[商品スペック]
明るさ:100ルーメン
使用光源:高輝度チップタイプ暖色LED×1灯
実用点灯時間:12時間(Highモード)/36時間(Ecoモード)/24時間(SOSパターン点滅モード)
サイズ:φ59×132mm
本体重量:244g(電池含む)
使用電池:単3形アルカリ電池×4本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
「EX-777XP」を小型化したようなエクスプローラーシリーズの小さなLEDランタン「EX-1977IS」、サイズは小さくても明るさ100ルーメンと本格的なLEDランタンです。
エクスプローラーシリーズらしく発光部カバーを外せば白熱電球のスタイル。
白熱電球というよりは豆電球のような気もしますが小さな割にとても明るいです。
コンパクトなサイズのLEDランタンは、ツーリングキャンプやソロキャンプでも大活躍しそうです。
そして最後にメインランタンとしても採用される、600ルーメン越えのハイパワーなLEDランタンを3機種。
【ジェントス SOL-016B】
[商品スペック]
明るさ:600ルーメン(Highモード)
使用光源:高輝度チップタイプ暖色LED×14個
実用点灯時間:37時間(Highモード)/80時間(Midモード)/600時間(Ecoモード)/450時間(キャンドルモード)
本体サイズ:直径122×高さ240mm
本体重量:約1650g(電池含む)
使用電池:単1形アルカリ電池×6本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
ジェントスから2014年の春にエクスプローラーシリーズの新商品として登場した「SOL-016B」、この商品の登場でLEDランタンはメインランタンとして使えそうな500ルーメン越えの領域へ突入しました。
エクスプローラーシリーズのベストセラー商品である「EX-777XP」のシンプルな機能をそのまま継承し、大型化したようなLEDランタンで電池の数が倍の6個、重量もほぼ倍となっています。
重量は重たいヘビー級のLEDランタンですが、37時間と長い実用点灯時間で、1回のキャンプでは電池交換は必要なさそう、出動機会の少ないファミリーキャンパーであれば1シーズン持ちそうです。
エクスプローラーシリーズの伝統である発光部カバーを取り外して白熱電球スタイルにする使い方もできますので、ランタンハンガーやスタンドに吊るせば約50ワット相当の白熱電球として使うこともできます。
「ランタンはやはりギラギラした白色ではなく、優しい暖色でしょ!」というこだわりの人にはピッタリの暖色系では明るさ最強の600ルーメンのメインランタンとなります。
【ジェントス EX-1000C】
[商品スペック]
明るさ:1000ルーメン(白色・最大時)
使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×12個、高輝度チップタイプ暖色LED×12個
実用点灯時間:白色5.5時間(強)/250時間(弱)、昼白色11時間(強)/300時間(弱)、暖色11時間(強)/300時間(弱)、30時間(キャンドルモード)
本体サイズ:直径129×高さ246mm
本体質量:約1255g(電池含む)
使用電池:単1形アルカリ電池×4本
保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
ジェントスから2015年春に新製品として登場した「EX-1000C」、ジェントスのLEDランタンエクスプローラーシリーズはこのLEDランタンの登場で1000ルーメンの大台に乗りました。
スタイルはそれまでのエクスプローラーシリーズとは少し趣の違うレトロなスタイルで、本体底にはフックがありませんので他のエクスプローラーシリーズのように逆さまに吊るして使用することはできません。
発光色は白色/昼白色/暖色と3色に切り替え可能、スムースディマーで明るさを無段階で調節することが可能、電池の残容量低下をお知らせするバッテリーインジケータがついているといった高機能なタイプとなっています。
連続点灯時間は明るさ最大時に5.5時間と1泊のキャンプでギリギリ許容できるスペックです。
白色最大1000ルーメン、昼白色で最大540ルーメン、暖色で最大400ルーメンと、なんといっても最大1000ルーメンのハイパワーLEDランタン。
暖色では同じジェントスの「SOL-016B」の600ルーメンのほうが上回っていますので絶対的な明るさよりも暖色好みの人はそちを選択したほうが良いでしょう。
【ジェントス EX-000R】
[商品スペック]
明るさ:1000ルーメン(白色・最大時)
使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×18個、高輝度チップタイプ暖色LED×18個
実用点灯時間:白色3時間(強)/200時間(弱)、昼白色6時間(強)/250時間(弱)、暖色7.5時間(強)/300時間(弱)、150時間(キャンドルモード)
本体サイズ:直径102.2×高さ189.0mm
本体重量:約680g(電池含む)
使用電池:専用リチウムポリマー充電池 3.7V 5,000mAh または 単1形アルカリ電池×3本
充電時間:約6時間
電池寿命:充放電 約300回
保護等級:耐塵・2m防水仕様(IP68準拠)
落下耐久:10m落下耐久
付属品:ハンガーフック、Micro USBケーブル(50cm)、専用充電池
2015年の夏に新製品として登場した「EX-000R」、充電式の専用電池を付属してUSB機器への充電も可能とした「パワーバンク機能」を搭載してエクスプローラーシリーズとは別の新たなシリーズ「パワーバンクシリーズ」として登場しました。
LEDランタンとしての機能は発光色を3色(白/昼白/暖)から選択できる機能、明るさを無段階で調節できる機能「スムースディマー」など、「EX-1000C」とほぼ同等ですが、サイズが軽量コンパクトで防水・落下耐久など防災を意識した製品となっています。
しかし、連続点灯時間が明るさ最大の1000ルーメンでは約3時間しか持ちませんので一泊のキャンプでも途中でバッテリーの交換が必要になりそうです。
ただ、予備バッテリーで運用するとなると価格が結構しますので、予備電池は乾電池での運用のほうがコスト的には良さそうです。
5000mAhのリチウムポリマー電池からUSB機器への給電ができる「パワーバンク機能」と、高い防水性能・落下耐久性があるので、防災用の備えとしても便利なLEDランタンです。